歯列矯正をやめたほうがいい大人はいる?おすすめできる人・できない人やメリットも紹介
子どもがするイメージの強かった歯列矯正も、マウスピース矯正がSNSで打ち出されていることも多く『大人の矯正もできる』と認識されるようになってきました。
歯並びの悪さは口腔内の環境を悪くするだけではなく、コンプレックスにもなりかねないため、何歳からでも歯列矯正は遅くありません。
しかし、『大人の歯列矯正はやめたほうがいい』という意見を聞くと、治療することを躊躇してしまいます。
実際、歯列矯正はおすすめできる人とできない人がいます。
この記事では、歯列矯正をするメリット・デメリットやおすすめできる人・できない人などを紹介します。
大人になってから歯列矯正をはじめるにあたり、悪い情報もしっかり確認したい方は、ぜひご覧ください。
大人の歯列矯正をやめたほうがいいと言われる理由
大人の歯列矯正はやめたほうがいいと言われる理由は、大人になってから歯列矯正をはじめた方の中に一定数『失敗した』と感じる方がいるからでしょう。
失敗の定義は人それぞれですが、途中で矯正器具を取ってしまった、なかなか歯列矯正が終わらず断念したなど、デメリットを知らずに治療をはじめた結果、失敗に終わってしまった例もあります。
例えば、歯列矯正をするために抜歯をした、結果的に噛み合わせが悪くなってしまったなど、事前に説明されるべきデメリットを知らずに治療をして、結果的に歯列矯正をするべきではなかったと感じることもあるでしょう。
また、大人は虫歯や歯周病のリスクも高く、歯列矯正をしたせいで健康だったはずの自然歯が虫歯や歯周病になってしまったという例もあります。
大人の歯列矯正のデメリット
大人になってからの歯列矯正で、失敗したと感じないためには、事前にデメリットを知っておくことが重要です。
ここからは、大人の歯列矯正のデメリットを紹介します。
痛みに耐えられない
歯列矯正は、矯正器具を使用して歯を動かしていくため、歯が動くタイミングで痛みを感じることがあります。
特に、ワイヤー矯正の場合はワイヤーを変更したときや調整したときに強い痛みを感じるため、鎮痛剤を飲んで我慢する方もいます。
マウスピース矯正であれば、ワイヤー矯正ほどの痛みは感じませんが、それでも違和感が生じ普段通り発音できないなどの不便さを感じることはあるでしょう。
どの程度の痛みがあるのか事前に確認しておくことや、大事なイベントなどがあるときはワイヤーの調整をしないなどの対策が必要です。
器具が見えることによるコンプレックス
歯列矯正の治療中は、矯正器具が笑ったときなどに見えることで、笑顔になることや人との会話にコンプレックスを感じることがあります。
次第にコンプレックスがストレスになっていき、人と会話することを避ける方もいるでしょう。
歯の裏側にワイヤーをつけるワイヤー矯正や、矯正器具を外せるマウスピース矯正もありますが、症例によって表側にワイヤーをつける矯正器具しか適応しないケースもあります。
矯正期間は症例によって数年かかることもあるため、事前にどのような見た目になるのか確認したうえで、数年のことと我慢できるか検討する必要があるでしょう。
矯正中のケアが欠かせない
歯列矯正の期間中は、歯ブラシが届きにくい場所が増えるため、それまで以上に歯磨きに時間をかけたり歯間ブラシなどを使用したりして、口腔ケアを徹底する必要があります。
これらのケアを怠ってしまうと、虫歯や歯周病になってしまい矯正治療がストップしてしまうケースもあるため、注意が必要です。
そのような状況になることを理解し、歯科医院で歯ブラシ指導を受けるなどの事前準備を行いましょう。
マウスピース矯正であれば、マウスピースを外していつも通りにケアすれば問題ありませんが、磨き残しがあると同様に虫歯や歯周病のリスクは高まるため念入りにケアすることをおすすめします。
顎関節症になっていると治療が優先になる
虫歯や歯周病があるとその治療が歯列矯正よりも優先されますが、顎関節症も同様に治療が優先され、歯列矯正をすぐにはじめられないケースがあります。
顎関節症は、進行度合いによっては矯正治療を行うことで歯を失ってしまう恐れもあるため、歯科医師の適切な診断を受けるようにしましょう。
治療後に矯正をはじめることはできますが、重症度によっては矯正治療自体がNGと判断される場合もあります。
費用を用意するのが難しい
歯列矯正は、保険適用外の治療となるため器具代が高額ですが、それだけではなく検査・通院費などさまざまな費用がかかります。
そのため、費用の工面が難しいと矯正治療を諦めなければならないうえに、定期的な通院が難しい方も矯正治療はできません。
事前にどの程度の予算とスケジュールで進める必要があるか把握するには、カウンセリング時の見積りをしっかり確認して計画を立てましょう。
大人で歯列矯正をおすすめできる人
ここまでさまざまなデメリットを紹介してきましたが、歯列矯正にはどのような方がメリットを感じられるのでしょうか。
ここからは、大人で歯列矯正をおすすめできる人を紹介します。
歯並びにコンプレックスがある
歯並びにコンプレックスを感じている方は、大人になってからでも歯列矯正をするメリットを十分に感じられるでしょう。
コンプレックスは人それぞれですが、特に歯並びにコンプレックスを感じている人は人前で笑うのをためらったり、写真を撮るときに躊躇したりと日常生活に支障をきたすこともあります。
口元の印象が変わると顔の印象も大きく変わるため、日常的に歯並びがコンプレックスだと感じることが多い方は、歯列矯正によって毎日を笑顔で過ごせるようになります。
噛み合わせが悪い
噛み合わせは歯並びを悪く見せるだけではなく、頭痛や肩こりなど全身のさまざまな不調を引き起こす原因にもなります。
原因不明の頭痛や肩こりに悩まされている方は、その原因は噛み合わせにある可能性が高く、噛み合わせを本来の状態に戻すことで不調が改善されることも珍しくありません。
また、すべての歯をでしっかり食べ物を噛めるようになるため、食事をよくすりつぶして噛めるようになり、胃腸への負担も減ります。
将来的にインプラントを考えている
自分の歯がいつまでも健康であることが第一ですが、万が一歯を失ってしまったときに将来はインプラントにしようと考えている方は、歯並びが悪いことが原因でインプラントを入れられないケースがあることを覚えておきましょう。
また、インプラントだけではなく歯を失ったときの手段であるブリッジも、健康な歯の位置が悪いと作製できないことがあります。
そのため、インプラントやブリッジを考えている方は、なるべく早い段階で歯列矯正によって歯並びを整えておく必要があります。
大人で歯列矯正をおすすめできない人
歯列矯正は歯と歯ぐきに問題がなければ何歳からでもはじめられるため、前述したような悩みを抱えている方にはおすすめですが、反対におすすめできない人もいます。
ここからは、大人で歯列矯正をおすすめできない人を紹介します。
虫歯や歯周病がある
虫歯や歯周病がある人は、それらの治療が優先となりますが、特に歯周病は進行度合によっては歯列矯正ができないケースもあります。
ただし、その判断は歯科医師にゆだねられるため、自己判断で諦めずに一度矯正歯科に来院してみましょう。
虫歯や歯周病の程度によっては、矯正治療と一緒に進められる場合もあることや、治療後に歯列矯正をはじめられることもあります。
顎関節症の人
顎関節症は、あごがカクカクするなどの自覚症状がありますが、他にもあごが痛む・口を大きく開けられないなどの症状が目立つのが特徴です。
特に女性に多い症状だとされていて、顎関節症を発症している場合はその治療が優先になります。
特別な症状がない場合は問題なく矯正治療ができるケースもあるため、虫歯や歯周病と同様にまずは矯正歯科でカウンセリングを受けることをおすすめします。
歯磨きが苦手な人
矯正治療中に限らず日々の歯磨きは口腔内の健康を守るために必要ですが、矯正治療中は食べカスや歯垢が矯正器具と歯の間に溜まりやすいため、念入りにケアする必要があります。
歯磨きはワイヤー矯正だけではなく、マウスピース矯正でも食事の都度外して行う必要があるため、苦手と感じている人には歯列矯正はおすすめできません。
ただし、『歯磨きが苦手』ということは、自分の歯を常に虫歯や歯周病のリスクにさらしているとも言い切れません。
矯正治療を考えているのであれば、それをきっかけに歯科医院で歯磨きトレーニングを受け、口腔内をケアするのもよいでしょう。
費用が工面できない人
前述したように、歯列矯正は保険適用外の自費治療となるため、費用の工面が難しい方は治療自体が難しいでしょう。
全体矯正だと100万円ほどかかるケースもあり、そのほかに調整料や保定期間に使用するリテーナーの料金がかさむことも考えられます。
ただし、矯正治療ではデンタルローンが利用できるため、費用の相場感や支払方法を知るためにも、一度矯正歯科でカウンセリングを受けるのがおすすめです。
大人の歯列矯正のメリット
やめたほうがいいと言われることもある大人の歯列矯正ですが、もちろんデメリットよりメリットが大きいと判断できる方にはおすすめできるため、メリットを把握することが重要です。
ここからは、大人の歯列矯正のメリットを紹介します。
身体機能の不調が改善する
噛み合わせが原因で慢性的な頭痛や肩こりに悩まされている方は、歯列矯正によって正しい噛み合わせになることで、それらが改善する可能性があります。
また、食べ物をよく噛んで飲み込めるようになるため、胃腸への負担も軽減されるでしょう。
すべての身体機能の不調が噛み合わせのせいとは限りませんが、原因不明の不調を感じている方は、一度歯科医院で噛み合わせを確認してみることをおすすめします。
発音しやすくなる
歯並びによっては、サ行やタ行の発音がしづらくなっていることがありますが、そのような場合は、歯列矯正によって発音がしやすくなるでしょう。
矯正中はさらに発音がしづらくなることも考えられますが、治療が終われば活舌が悪いと言われるようなことはなくなり、発音がしやすくなります。
コンプレックスを解消できる
一番のメリットは、それまで歯並びが悪いことによって思いっきり笑えない、歯ぐきが見えるのが嫌だなどと感じていたなどのコンプレックスを解消できることです。
本来はもっと笑ったり、話したりしたいのに歯並びを見せることが恥ずかしくてできない方は非常に多く、歯列矯正はそういった方のコンプレックスを解消させる手段となります。
歯列矯正が終われば、思いっきり笑えるようになるだけではなく、明るくなったと感じられることもあるでしょう。
大人の歯列矯正を成功させるには
歯列矯正に失敗したと感じたことがある方は、大人になってから歯列矯正をしないほうが良いと考えることもうなずけますが、失敗しないためにはどうしたら良いのでしょうか。
ここからは、大人の歯列矯正を成功させるポイントを紹介します。
歯列矯正のデメリットを理解する
歯列矯正を『やめておけばよかった』と感じないためには、ここまで紹介してきたデメリットをしっかり理解することが重要です。
どんな治療にもデメリットはあるため、そのデメリットをメリットが上回れるかよく考えるようにしましょう。
知らなかった、やめておけばよかったなどと思わないように、治療がはじまる前に歯科医師とのカウンセリングでデメリットを把握することをおすすめします。
自分に合った矯正器具を選択する
矯正治療にはいくつかの器具が用いられますが、それぞれにメリットデメリットがあり、価格や過ごし方も大きく異なります。
後悔しないためには、自分が優先したいことは何なのかを明確にすることが重要です。
周りにバレたくない方はマウスピース矯正を、短期間で確実に歯並びを矯正したい方はワイヤー矯正を、といったように選びましょう。
ただし、矯正器具によって適応症例が異なるため、自分の希望通りの器具を使用できるかはカウンセリングをしてみないとわかりません。
それぞれのメリットとデメリットを理解し、自分に合った矯正器具を選択しましょう。
知識と経験のある歯科医院を選ぶ
矯正治療は、どこの歯科医院でやっても同じわけではありません。
歯科医師の知識や経験が重要となるため、どのような資格をもっている歯科医師なのか、今までの症例にはどのようなものがあるのかといった事前に確認できることはホームページで確認しましょう。
さらに、カウンセリングでメリット・デメリットを伝えてくれることや、患者さん目線で治療を提案してくれるかなども歯科医院を選ぶ基準になります。
まとめ
歯列矯正は、大人になってからでも何歳からでもはじめられますが、デメリットを把握せずにはじめてしまうと、失敗したと感じてしまうこともあるでしょう。
そのため、メリットだけではなくデメリットを十分に把握して治療を開始することをおすすめします。
矯正歯科・口腔ケアクリニック知事公館前では、難症例に向き合ってきた院長が患者様に合わせた矯正治療をご提案します。
もちろんメリット・デメリットをカウンセリングでしっかりご説明させていただくため、矯正治療をはじめたい、矯正治療に不安があるという方は、ぜひ一度ご相談にいらしてください。
記事監修者

矯正歯科・口腔ケアクリニック知事公館前
院長 三木 善樹
経歴
- 1993年 徳島大学歯学部卒業
- 1997年 徳島大学大学院歯学研究科修了
- 1997年 徳島大学歯学部矯正学講座助手
- 2004年 札幌医科大学医学部口腔外科学講座助手
- 2007年 札幌医科大学医学部口腔外科学講座助教
- 2022年 矯正歯科・口腔ケアクリニック知事公館前院長
所属学会
- 日本矯正歯科学会・認定医
- 日本口腔外科学会
- 日本顎変形症学会
- 日本口蓋裂学会
- 日本顎関節学会
- 北海道矯正歯科学会
- 日本骨代謝学会
- 歯科臨床研修医指導医
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