矯正のセラミックブラケットとは?メリット・デメリットや他のブラケットの特徴も紹介
歯並びを整えたいけれど金属製の矯正装置に抵抗があるという方には、『セラミックブラケット』を用いた矯正治療がおすすめです。
歯列矯正の治療方法にはブラケットとワイヤーを使用するワイヤー矯正や、透明のマウスピースを歯に装着するマウスピース矯正などがあり、中でも金属でできたメタルブラケットを用いたワイヤー矯正は、従来の矯正治療で一般的に行われてきました。
しかし歯が見えたときに装置が目立ってしまうという声も多いことから、審美性の高いセラミックブラケットが登場しました。
この記事では、セラミックブラケットの特徴や費用相場、メリットデメリット、矯正で使用するブラケットの種類について紹介します。
目立たない矯正装置をお探しの方、セラミックブラケットについて詳しく知りたい方は、ぜひご覧ください。
矯正のセラミックブラケットとは?
セラミックブラケットは矯正装置の見た目が気になる方におすすめですが、どのようなものなのか、費用はどのくらいかかるのか、クリアブラケットとはどのように違うのかなどの疑問をお持ちの方もいるのではないでしょうか。
ここでは、セラミックブラケットについて詳しく紹介します。
セラミックブラケットの特徴
セラミックブラケットとは、セラミック素材で作られたブラケットのことです。
一般的に、歯列矯正では歯の表面にステンレススチールやチタンなどの金属で作られた『メタルブラケット』という装置を直接取り付け、その溝にワイヤーを通して徐々に歯並びを整えていきます。
しかし、メタルブラケットは金属の色が目立って審美性を損なってしまうことから、矯正治療をためらったり諦めたりしてしまう方も多いです。
その点、セラミックブラケットは乳白色で歯の色に近い陶器で作られているため、矯正装置の見た目に関する悩みを解消、または軽減できる可能性があります。
色が白っぽい素材だと着色汚れが気になるかもしれませんが、セラミック素材はカレーやミートソース、コーヒー、赤ワインなどの色素の濃い食べ物を食べても色が移ってしまうことはほとんどありません。
セラミックブラケットの費用相場
セラミックブラケットの費用相場は、全体矯正で約65〜105万円、部分矯正で約30〜70万円です。
セラミック素材自体の値段が金属より高いことや、セラミックブラケットに関する専門的な知識と技術が必要なことなどから、従来のメタルブラケットと比べて若干費用が高額になる可能性があります。
ワイヤーも白くて目立ちにくいホワイトワイヤーにする場合は、ブラケットの費用プラス10万円ほどかかる点にも注意が必要です。
また、矯正治療中はブラケットの費用の他に、矯正装置の調整料(通院費)や保定装置代など、さまざまな費用が費用がかかることも知っておきましょう。
なお、セラミックブラケットは保険適用外の自由診療です。歯科医院によってかかる費用が異なるため、治療前のカウンセリングで確認しておくことをおすすめします。
クリアブラケットとの違い
クリアブラケット(プラスチックブラケット)は、セラミックブラケットとよく比較される矯正装置です。
どちらも目立ちにくい矯正装置として知られていますが、セラミックブラケットは『セラミック素材』、クリアブラケットは『プラスチック素材』といったように、使われている素材に大きな違いがあります。
セラミックブラケットは歯の色に近いため、見た目も自然で強度も高く、着色汚れもつきにくいのが特徴です。
一方、透明感のあるプラスチックで作られたクリアブラケットは、比較的安価で目立ちにくいものの、着色汚れがつきやすく歯から外れやすいという特徴があります。
どちらを選ぶべきか決めかねている場合は、値段や性能などをしっかりと比較して担当の医師と相談するとよいでしょう。
セラミックブラケットのメリット
矯正治療で使用するブラケットにはさまざまな種類がありますが、その中でもセラミックブラケットは矯正装置の見た目が気になる方から注目されています。
ここでは、セラミックブラケットのメリットを詳しく紹介します。
目立たないワイヤー矯正が可能
上記でも紹介しましたが、セラミックブラケットは歯の色に近いセラミック素材を使用しているため、目立たないワイヤー矯正が可能となります。
金属製のメタルブラケットを使用した従来のワイヤー矯正では、どうしても矯正装置が口元でギラギラと目立ってしまいました。
しかしセラミックブラケットは歯の色に近く見た目が自然で美しいため、近づいて口元を見なければ歯列矯正をしていると気づかれることはないでしょう。
ブラケットだけでなく、ワイヤーも白色ポリウレタンという素材で作られた『ホワイトワイヤー』などを選択すれば、さらに審美性が高くなります。
矯正期間が短い
セラミックブラケットは、矯正装置を目立たなくさせつつメタルブラケットの表側矯正と同程度の期間で治療が完了するため、裏側矯正などの目立ちにくい矯正装置と比べて矯正期間が短くて済む可能性があります。
症例によって異なるものの、セラミックブラケットを使用した歯列矯正の一般的な矯正期間は約1〜3年です。
裏側矯正の矯正期間も一般的に約1〜3年だといわれていますが、細かい調整をした際に歯の移動量が少なく歯科医師の技術も必要となるため、表側矯正よりも時間がかかるケースが多くなります。
金属アレルギーの心配がない
セラミックブラケットは金属を一切使用していないため、金属アレルギーの方でも問題なく使用できます。
一方、ステンレススチールやチタンなどの金属で作られているメタルブラケットは、金属アレルギーの方は使用できません。
万が一金属アレルギーの方がメタルブラケットを使用してしまうと、口腔内に炎症を起こすだけでなく、口の中で溶け出した金属が全身に運ばれて、皮膚のかゆみや頭痛など全身にさまざまな症状が現れることもあります。
今はまだ金属アレルギーの症状が出ていなくても突然発症することもあるため、金属アレルギーが心配な場合は予防としてセラミックブラケットを選んでおくとよいでしょう。
なお、金属アレルギーの場合はセラミックブラケットに加えてワイヤーも金属アレルギーの起こりにくいチタンや、金属以外でできたものを選ぶ必要があります。
セラミックブラケットのデメリット
見た目が美しく金属アレルギーの心配もないなど、メリットの多いセラミックブラケットですが、デメリットもいくつかあることを知っておかなければいけません。
ここでは、セラミックブラケットのデメリットを詳しく紹介します。
費用が高額になる
セラミックブラケットは、従来のメタルブラケットと比べて費用が高額になることもあるため、選択する際は注意が必要です。
上述の通り、セラミックブラケットの全体矯正の費用相場は約65〜105万円です。一方、メタルブラケットの費用相場は30〜80万円となっています。
「予算はできるだけ抑えたいけれど、セラミックブラケットを使用したい」という場合は、追加料金なしでセラミックブラケットが選択できる歯科医院で治療を受けるのがおすすめです。
費用や料金体系は歯科医院によって異なるため、ホームページや無料カウンセリングで確認してみましょう。
破損することがある
セラミックブラケットは、お茶碗などと同じ陶器(セラミック素材)でできているため、破損する可能性があります。
品質の良いセラミックであれば、メタルブラケットと同程度の強度と耐久性があるとされていますが、外部から強い衝撃が加わると、割れたりかけたりすることもあるでしょう。
破損するとブラケットのつけ直しをしなければならないため、矯正期間が伸びる可能性があります。
とはいえ、普通に転んだだけで割れるといったことはありません。激しいスポーツや事故など、普通に生活している中では受けることがないほどの強い衝撃でなければ、まず破損することはないでしょう。
強度が低い
セラミックブラケットは、従来のメタルブラケットと比べて強度がやや低い点に注意が必要です。
メタルブラケットは金属でできていて強度が非常に高いため、ブラケットを薄くしても壊れにくく、長い治療期間に耐えられるといったメリットがあります。これは、常に噛む力が加わる矯正治療において、メタルブラケットが重宝されてきた理由のひとつです。
一方、陶器のセラミックブラケットは、強度を保つためにある程度の大きさと厚みのある作りになっています。
最近では、強度を保ちつつ大きさと厚みに配慮されたものも作られていますが、口腔内に装置を取りつけたときに違和感を覚える可能性もあるでしょう。
矯正のブラケットの種類
ブラケットは、ワイヤー矯正を行う際に欠かせない矯正装置です。
ブラケットにはさまざまな種類があり、症例や患者さんの口の中の状況に合わせて選ぶことができますが、それぞれの特徴を知ってから選ぶようにしましょう。
ここでは、代表的な矯正のブラケットを4種類紹介します。
メタルブラケット
メタルブラケットとは、ワイヤー矯正で広く使われている一般的なブラケットです。
ステンレススチールやチタンなどの金属で作られているため、強度と耐久性が高く、治療期間が長期に及ぶ歯列矯正でも破損することなく使用できます。
また、幅広い歯並びや噛み合わせの問題に対応でき、重度の不正咬合(歯並びや噛み合わせの状態が悪いこと)であっても効果的に歯並びを美しく整えられる可能性もあるでしょう。
金属ということもあって銀色にギラギラと光る見た目に抵抗を感じる方も少なくありませんが、従来のものと比べて小型化も進み、見た目の問題も軽減されているものもあります。
プラスチックブラケット
プラスチックブラケットとは、プラスチック素材で作られたブラケットのことです。
透明感が高くやわらかいプラスチックで作られているため、従来のメタルブラケットと比べて目立ちにくく口腔内への刺激が少なく、金属アレルギーの心配がないというメリットがあります。
しかし、メタルブラケットと比べて摩擦が大きく、歯の移動に時間がかかったりプラークが付着しにくかったりなどのデメリットがあります。
それに加えて食べ物や飲み物の色で着色汚れがつきやすい、破損しやすいなどのデメリットもあることを理解しておきましょう。
ジルコニアブラケット
ジルコニアブラケットとは、その名の通りジルコニアで作られたブラケットのことです。
ジルコニアはセラミックの一種で、人工ダイヤモンドとも呼ばれています。歯の色に近く、見た目が自然で美しいことが大きなメリットです。
また、メタルブラケットと同等の強度と耐久性を持っていて、重度の歯並びの乱れにも対応できます。
表面もなめらかで細菌が付着しにくく、口腔内を衛生的に保てるため、虫歯になりにくく違和感もそれほどありません。
ただし、ジルコニアブラケットはメタルブラケットやプラスチックブラケットと比べて、費用が高額になる点に注意が必要です。
リンガルブラケット
リンガルブラケットとは、裏側矯正で使われる歯の裏側(舌側)に取り付けるタイプのブラケットのことです。
歯の表側から矯正装置が見えないため、笑ったときなどに見た目を気にする必要はありません。
また、ブラケットを舌側に装着することで、舌で歯を前に押し出す癖などを直せる可能性もありますが、製作や調整に高い技術力が必要なことやブラケット自体にコストがかかることなどから、一般的なメタルブラケットよりも高額になります。
まとめ
セラミックブラケットとは、セラミック素材(陶器)で作られた矯正装置のことです。
乳白色で歯の色に近いため審美性が高いことだけでなく、矯正の仕組みや効果が金属製のメタルブラケットと変わりないことも大きなメリットだといえます。
接客業や営業職など矯正装置が目立ってしまうのを避けたい方や、就職活動中や婚活中、結婚式などの大切なイベントを控えている方は、ぜひセラミックブラケットの使用を検討してみてください。
矯正歯科・口腔ケア クリニック知事公館前では、日本矯正歯科学会の認定医の資格を有し、たくさんの患者様に携わってきた院長が、長年大学病院で培った治療と予防をご提供しています。
矯正治療の基本料金から追加費用なしで、審美性の高いセラミックブラケットをご使用いただけますので、ぜひお気軽にご相談ください。
記事監修者

矯正歯科・口腔ケアクリニック知事公館前
院長 三木 善樹
経歴
- 1993年 徳島大学歯学部卒業
- 1997年 徳島大学大学院歯学研究科修了
- 1997年 徳島大学歯学部矯正学講座助手
- 2004年 札幌医科大学医学部口腔外科学講座助手
- 2007年 札幌医科大学医学部口腔外科学講座助教
- 2022年 矯正歯科・口腔ケアクリニック知事公館前院長
所属学会
- 日本矯正歯科学会・認定医
- 日本口腔外科学会
- 日本顎変形症学会
- 日本口蓋裂学会
- 日本顎関節学会
- 北海道矯正歯科学会
- 日本骨代謝学会
- 歯科臨床研修医指導医
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